便秘を知る
便意が無い便秘、トイレに行ってもなかなか出せない便秘、コロコロの硬いものが少ししか出ない便秘。
便秘はいくつかのタイプに分類され、その対処法も異なります。
便秘の種類とその原因などを詳しく紹介します。
便秘の種類
便秘は大きく二つのタイプがあります。どちらのタイプが当てはまるのでしょうか。
器質性
大腸や直腸内に腫瘍があるなど、他の病気によって便秘になることを器質性の便秘といいます。
器質性という言葉は難しいですが、要するに詰まっちゃうということです。
腸内のデキモノや狭窄によって、腸内が狭くなって便秘になってしまいます。
デキモノや狭窄によって詰まってしまう以外に、直腸が巨大化してしまって便が出づらくなることも器質性に含まれます。
器質性の便秘の場合、便秘を治療するということよりも、便秘の原因を治療することで便秘が改善します。
機能性
いわゆる便秘というのは機能性便秘のことです。
こちらは大きく2つに分かれます。
一つは、トイレに行きたくならない、便意が無い便秘です。
原因は大腸の動きが鈍くなっている、または便の量が少ない時、便意が起こりにくいです。
大腸の動きが鈍くなるのは、神経系の異常や便秘型過敏性腸症候群があり、
便の量が少ないケースは食べる量が少ないということです。
また、オピオイドという鎮痛薬や、精神病の薬を飲んでいる人が起こりやすい便秘のタイプです。
薬や神経系の働きで、大腸が正常の運動をしなくなってしまいます。
病院などで「週に一回しかトイレに行けないんです」と相談に来て、よくよく話を聞いてみたら、食べる量が極端に少ないということがあります。
食べる量が少なければ、そもそも便の量が少ないです。
もう一つのタイプはトイレでいきんでも出ないタイプです。
こちらは便の水分が少なく硬くなってしまっているケース、
排出する力が弱ってしまっているケースがあります。
ちなみにもっと詳細に分類すると次のようになっています。
便秘の種類によって異なる対処
同じ便秘でも対処が異なるので、自分がどのタイプの便秘か知ることが重要です。
例えば、トイレに行きたくなることすらない人は、便が大腸まで詰まっているかもしれません。
もしこのタイプの人が、便秘解消のために食物繊維を大量に摂取すると、症状がひどくなってしまうことがあります。
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