3日出ないは便秘なのか-真の便秘の定義とは

3日出ないは便秘なのか-真の便秘の定義とは

まだ2日目だらか便秘じゃないは間違い

便秘,定義
「あれ?3日も出ていない。便秘かな?そういえば便秘って何日出ないと便秘なんだろう。便秘の定義ってなに?」と思い、スマホ片手にトイレに座っているあなた。

 

実は3日以上出なかったら便秘と決まるわけではなく、すっきり十分な量が出なかったら便秘なのです。

 

便秘を判断する項目や、便秘の種類など、便秘の定義について詳しく紹介します。

便秘の定義

病院の先生が日々勉強する便秘のガイドライン。これが、最新版に更新され、便秘の定義が決まっています。

 

便秘とは「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」です。

 

これまで、便秘の定義はバラバラで、3日以上でないとき、回数が数日に1回など様々でしたが、ガイドラインによってしっかり定義されました。

 

要するに、便秘は溜まっていてもすっきり排便できないことが便秘なのです。

 

具体的に見てみましょう。

 

自然なトイレが週に2回以下、強くいきむ時間が長い、ウサギ糞のような便、出てもすっきりしない、肛門など閉塞感を感じるなどこれらが2つ以上満たすと便秘です。

 

よって、毎日トイレに行ったとしても、すっきり出ず、ウサギ糞のような便ならば便秘の可能性があるのです。

便秘は3人に1人?

便秘で困っている人は思いのほか多くいます。

 

厚労省が調査した結果によると、男性は50人に1人、女性は20人に1人が便秘だとい結果が出ています。

 

中には3人に1人が便秘だという報告もあるほど、便秘で悩む人は周りに多くいます。

 

女性の方が便秘が多いのは、腹筋の力が男性に比べて弱いからです。

 

筋力が弱い女性は、男性に比べ便秘が多いのです。

 

一方、70歳以上の高齢者になると男女で便秘の差はほとんどありません。

 

男性も高齢になると腹筋が弱ってくるからということでしょう。

 

男女共に年を取ると便秘の人が増えていきます。

 

80代女性は20代の3倍、同じく男性は12倍と若い人に比べて便秘が圧倒的に多いです。

 

なぜ高齢になると便秘が増えるのでしょうか。

 

それは、腸管の神経が変化することと、排出する機能が低下するためです。

 

宿便を出す機能は、意外に複雑で、多くの神経や筋肉が共同作業で行っています。

 

腸管を動かす神経や、一部の機能が乱れることで、排泄するための共同作業が上手にできなくなり、便秘になりやすいのです。

 

他の原因としては、高齢になると食事量が減り、かむ力が衰えて食物繊維を避ける食事になりがちです。

 

また、運動量が減って、寝たきりになるとさらに運動量が減るため、これらが複合して便秘が多くなります。

便秘は3種類

便秘,定義
便秘には3つのタイプがあります。

 

  • 大腸の通過時間が遅いタイプ
  • 大腸の通過時間は正常のタイプ
  • 便を排泄する機能が悪くなるタイプ

 

それぞれ詳しく見てみましょう。

 

大腸通過時間が遅いタイプは重症

一般的に便秘は、大腸を通過した便が、直腸に溜まってしまうことで起きます。

 

一方、大腸の通過時間が遅いタイプは、大腸全域で便がなかなか動かない状態になり、大腸全体に便が溜まっていきます。

 

トイレの回数が極端に少なくなり、週1回もトイレに行けない人もいます。

 

大腸をゆっくりと便が進むため、便の水分が吸収されてしまい、非常に硬い便になります。

 

大腸には便意を感じる部分が無いので、このタイプの人は便意を感じない人が多いことも特徴です。

 

トイレの回数が週1回以下で、トイレに行きたくならない人は要注意。

 

大腸の動きが極端に鈍っているか、全く動いていない人もいます。

 

このタイプに当てはまる人には注意点があります。便秘を解消しようと食物繊維をたくさん摂ると逆効果です。

 

もともと大腸にたくさんある便の体積が増えて、さらに便秘が悪化してしまいます。

 

薬を飲んでもなかなか改善しないという人は、大腸の通過時間が遅いタイプの可能性があります。

 

改善しやすい通過時間正常タイプ

大腸の通過時間が正常なのに、便秘になる人がいます。

 

直腸に便が貯まるタイプです。

 

原因は食物繊維の不足や便の水分量の不足です。

 

食物繊維が不足すると、便の体積が減ってしまい、トイレに行く回数が減ってしまいます。

 

トイレの回数が減ると便が固くなって便秘が悪化してしまいます。

 

トイレに行く回数が人よりも少ないのはこのためです。

 

ほかに、トイレの回数は多いのに、残便感があってすっきり出せないのもこのタイプです。

 

便が固いため、いきむ時間が長くなり、出ても少ししか出ないというつらい症状です。

 

このタイプでは、食物繊維を多くとるなどして、便の体積を増やし、便を柔らかくすればケアできます。

 

いきむ力が弱いタイプ

3つ目は、排泄する機能が弱っているタイプです。先ほど、高齢者ほど便秘が多いと紹介しましたが、高齢になると排泄する力が弱くなり便秘になります。

 

また、排泄は様々な機能の共同作業なので、各機能のバランスが崩れて便秘になりやすくなります。

便秘は心理的にも悪影響

便秘のつらさは、トイレに座って出ない、ということだけではないですよね。

 

便秘からくる不安や、便秘による大腸の血流低下から精神面にも影響を及ぼすことがわかっています。

 

便秘がひどくなるほど、不安や精神面の変化が起こりやすく、日常生活や仕事にも影響する人が多いのが現状です。

 

このほかにも、便秘が続くと大腸がんのリスクが増えるともいわれており、適切に便秘を解消する必要があります。